クラス1(爆発性物質)

UN Gap試験(試験シリーズ1又は2)(各4,000ml)

物質を鋼管に充填して高性能爆薬で起爆します。
試験シリーズ1では、伝爆薬の爆ごうによる物質の爆ごう伝播能力を評価します。
試験シリーズ2では、アクリル樹脂を介した伝爆薬の爆ごうによる物質の爆ごう感度を評価します。

評価
(試験シリーズ1及び2)
【爆発性有(+)】
鋼管が完全に裂けるまたは証拠板に穴が空く
【爆発性無(-)】
鋼管が裂けずに残り証拠板に穴が空かない

Koenen試験(試験シリーズ1及び2)(400g)

物質を強制的に加熱して分解の激しさを評価します。

評価
(試験シリーズ1)
【激しい分解の可能性有(+)】
限界オリフィス径が1.0mm以上
【激しい分解の可能性無(-)】
限界オリフィス径が1.0mm未満
評価
(試験シリーズ2)
【激しい分解(+)】
限界オリフィス径が2.0mm以上
【激しい分解せず(-)】
限界オリフィス径が2.0mm未満

時間/圧力試験(試験シリーズ1及び2)(50g)

物質が着火した際の激しさを評価します。

評価
(試験シリーズ1)
【爆燃の可能性有(+)】
最大圧力が2,070kPa以上
【爆燃の可能性無(-)】
最大圧力が2,070kPa未満
評価
(試験シリーズ2)
【爆燃の可能性有(+)】
690kPaから2,070kPaの圧力上昇時間が30ms未満
【爆燃の可能性無(-)】
690kPaから2,070kPaの圧力上昇時間が30ms以上

BAM落つい感度試験(試験シリーズ3)(10g)

物質に物理的な衝撃を与え、爆発するか否かを調べます。

評価 【衝撃に対して鋭敏すぎる(+)】
6分の1爆点が2J以下
【衝撃に対して鋭敏すぎない(-)】
6分の1爆点が2Jを超える

BAM摩擦感度試験(試験シリーズ3)(2g)

物質に物理的な摩擦を与え、爆発するか否かを調べます。

評価 【輸送するには危険すぎる(+)】
6分の1爆点が80N未満
【輸送するには危険すぎない(-)】
6分の1爆点が80N以上

クラス1の試験は以下のフローに従って各種試験が行われますが、試験シリーズ3以降は火薬類としての試験になりますので、詳細については別途ご相談をさせていただきたくお願いいたします。また、対象となるのは以下のような物質ですが、SC-DSC等を用いて測定した発熱分解エネルギーが500J/g未満で、かつ分解開始温度が500℃より低い場合はクラス1の区分外になります。また、酸素収支の計算値が-200未満の場合も同様です。

  • C-C不飽和結合:アセチレン類、アセチリド類、1.2-ジエン類
  • C-金属、N-金属:グリニヤル試薬、有機リチウム化合物
  • 隣接した窒素原子:アジド類、脂肪族アゾ化合物、ジアゾニウム塩類、ヒドラジン類、スルホニルヒドラジド類
  • 隣接した酸素原子:過酸化物、オゾニド類
  • N-O:ヒドロキシルアミン類、硝酸塩類、ニトロ化合物、ニトロソ化合物、N-オキシド類、1-2-オキサゾール類
  • N-ハロゲン:クロロアミン類、フルオロアミン類
  • O-ハロゲン:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、ヨードシル化合物
ぺージTOP